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Appendix A: PuTTY FAQ

この FAQ は PuTTY のサイトに掲載しています。また付録としてマニュアルにも添付してあります。

A.1 導入

A.1.1 PuTTY とは何ですか

PuTTY は SSH, Telnet, Rlogin, SUPDUP ネットワークプロトコルに対応した クライアントプログラムです。

PuTTY は SSH ネットワークプロトコルのためのクライアントプログラムです。ネットワーク越しに端末(ターミナル)セッションを実行します。他にもシリアルポート経由や古いネットワークプロトコルである Telnet, Rlogin, SUPDUP にも対応しています。

これらのプロトコルはネットワーク越しにリモートセッションを張るために使うものです。PuTTY はセッションのクライアント側の処理を実装しています。つまりセッションを実行する側ではなく表示する側です。

単純な言葉で言うと: PuTTY を Windows マシンで動作させて、(例えば) Unix マシンに接続できます。 PuTTY が表示するウィンドウに入力したものが Unix マシンに送信されて Unix マシンの応答はすべてウィンドウに表示されます。つまり別の場所にいながら Unix マシンのコンソールの前にいるように仕事ができるのです。

A.1.2 OpenSSH が使えるのになぜ PuTTY を使うのですか

最近は Windows のオプション機能として OpenSSH が付属していて、コマンドプロンプトウィンドウは以前よりも Unix 端末に似ています。そのため Windows で SSH するなら PuTTY をインストールしないでも Windows ターミナルで OpenSSH を使えるのは事実です。

私たちは OpenSSH よりも PuTTY を使うべきだとあなたを説得しようとはしません。 PuTTY は “費用のかからない”かつ“自由な”フリーソフトです – ユーザが増えるほど私たちにお金が入って来るわけではありません。 PuTTY と OpenSSH は機能が異なり、実行方法が異なり、どちらにするかはあなた次第です。

PuTTY が良いと思うかもしれない点としては:

しかしどれも心に響かないので Window 版の OpenSSH を使うというのも、あなた次第です。

Unix はもちろん、OpenSSH が PuTTY が存在するよりも前からありました。そのためこの質問はより長く関係してきました。 PuTTY の Unix 版を作った時、人々はなぜ必要なのかと尋ねました。答えの一部は、PuTTY を Unix でも動かせると開発が概してより楽になるからです (Unix には開発やデバッグのツールがより多くあったからで、個人的には今もそうです)。しかし前述の点もまた当てはまります。私は Unix でも GUI PuTTY を SSH 接続に使っているので、あの [~] 問題に関わらなくていいですし、Unix pterm をローカル端末セッションにも使っています。

A.2 PuTTY の対応している機能

一般に、PuTTY が特定の機能に対応しているかは PuTTY のウェブサイトで確認できます。特に:

A.2.1 PuTTY は設定をディスクに保存できますか

今のところできません。ただし同じ結果となる方法は section 4.35 で解説しています。

[Custom] 設定を ini ファイルに保存する方法があります。 section 2.1.2 を参照してください。

A.2.2 PuTTY には毎回パスワードを入力しないですむように記憶する機能がありますか

ありません。

パスワードを記憶させるのはセキュリティ上の理由から明らかに悪いことです。あなたがいない間にマシンにアクセスできる人は誰でもパスワードを見つけて使い、悪用し、変更できます。

さらに、Telnet では PuTTY がパスワードを自動的に送ることは不可能です。なぜなら Telnet ではいつパスワードの入力を求めているのかクライアントソフトウェアが知るすべがないからです。 PuTTY は“password”のような文字をセッションデータから探して推測するしかありませんが、これが英語でかかれていなければ動作しません。

SSH では理論的にはパスワードを記憶できます。しかし SSH はより柔軟で安全な公開鍵認証に対応しているのであまり利点がありません。公開鍵認証に関しては chapter 8 を参照してください。

[Custom] 過去の Pageant に公開鍵のパスフレーズを保存する機能がありましたが、この機能は削除されました。代わりに KeePass など、暗号化機能を備えたパスワード管理ソフトを利用してください。

過去にこの機能で保存したパスワードはレジストリの場合 HKEY_CURRENT_USER\Software\SimonTatham\PuTTY\Passphrases 以下、 .ini ファイルの場合 [Passphrases] セクションに保存されます。マスク処理されていますが暗号化されていません。

A.2.3 煩わしいホスト鍵の表示を止めるオプションはありますか

ありません。もし仮にあなたがパッチを送ってもマージしません。

この煩わしいホスト鍵の表示が SSH の本質です。これがなければ、セッションを安全にするために SSH が使う暗号技術のすべては攻撃者を少し面倒にさせる程度になってしまいます。パケットスニッファを起動する代わりにあなたとサーバの間に立ってルータをいじって行き来するパケットを変更する行為、それはスニッフィングと比べて大して難しくありません。そしてホスト鍵を検証しないと、クライアントもサーバもそれを感知できません。

ホスト鍵の検証でクライアントで行った暗号化がサーバ側で行った暗号化と同じであるという確証を得られます。途中で削除されたり置き換えられたりしていないことはあなたが保証するのです。ホスト鍵の検証はパケットスニッフィングやルータの改竄に比べて攻撃を 天文学的に難しくします。攻撃にはほんの少しの知識と oss-security を確認するだけでよかったのが、少なくとも軍用強度の暗号に対して総当り攻撃をする羽目になります。この些細なホスト鍵の表示が、実際にその違いを生みます。

ホスト鍵の検証が特定の問題となるのは、おそらく自動バッチ処理に PSCP や Plink を使うときで、ホスト鍵の表示ダイアログがバッチを止めてしまうのでしょう。それであれば、正しい修正方法は前もって正しいホスト鍵をレジストリに加えておくことです。 ([Custom] ini ファイル を利用する場合は section 2.1.2 参照。) もしレジストリが使えないならば、-hostkey コマンドラインオプションを使います。そうすればホスト鍵の検証の重要な特長、正しいホスト鍵を受け付けて間違ったものを排除する処理を維持できます。ホスト鍵の検証を無効化するオプションの追加は間違った解決法であり、これは実装しません。

ホスト鍵は一般的な known_hosts 形式ならば、

kh2reg.py スクリプトによって Windows の .REG ファイルに変換できます。そうしてダブルクリックするか REGEDIT を使い、前もってインストールできます。

もし多数のサーバに接続するために様々なホスト鍵を管理しているならば、“認証局”の利用を検討してください。 PuTTY をクライアントマシンごとに 1 度だけ設定すれば将来的にどのサーバのホスト鍵でも受け付けるようになります。 section 4.21.4 を参照してください。

A.2.4 PuTTY シリーズに SSH サーバ は加わりますか

使いたいようなものは加わりません。

プロトコルやネットワークのコードの多くはクライアントとサーバで共通化できますが、役に立つ汎用のサーバを作るには、OS の認証データベースとのやり取りなどの手間のかかる様々な新しいコードが必要になります。

特別な用途の SSH サーバ (Uppity という名前) が PuTTY のソースコードからビルドできます。しかし汎用のサーバにはなりません。主にテストハーネスのためにあります。

もし誰かがこれを元にして汎用の SSH サーバを書きたいならば、もちろん歓迎します。しかしその場合、様々なセキュリティの強化を行う必要があります。時間も動機も私たちにはありません。誰かが試したいならばコードは利用できます。

A.3 他の OS への移植

PuTTY は Windows のツールとして最も知られていますが、他のシステムでも動作できるように仮想化レイヤーが存在します。ここでは現在、過去、将来のポートの可能性について記述します。

PuTTY の最終目標はマルチプラットフォームプログラムとなり、少なくとも Windows, Mac OS, Unix で動作することです。

PuTTY は一般移植レイヤーを実装しつつあり、プラットフォーム依存のコードと非依存のコードを明確に分けようとしています。この移植レイヤーを最初の移植で自然に発展させるのが目的でした。 Unix ポートがリリースされ、計画は今のところうまく行っているようです。

A.3.1 移植版の PuTTY には何がありますか

現在リリースされている PuTTY ツールは Windows と Unix のみで動作します。

Windows 版は実行ファイル形式で x86 向けと Arm 向けが存在します。 Unix 版はソースコード形式で存在します。(いくつかの Linux ディストリビューションではビルド済みで提供しています。)

Windows 版ビルドはセキュリティサポートのあるバージョンの Windows すべてで動作することを目標としています。より以前のバージョンも簡単ならば対応していますが、対応するとは限りません。 (例えば、PuTTY 0.83 は Windows XP で動作しますが、その前の 0.82 は動作しませんでした。)

([Custom] ARM 版は配布していません。また、Unix でのコンパイルや古い Windows での動作は目標としていません。)

今のところ他のシステムへの移植でリリースできる品質のものはありません。もし Android 向けや iOS 向けなど他の移植版があるといわれたなら、それは間違いです。ありません。

ウェブサイトのリンクページにサードパーティーによる様々なプラットフォーム向けの移植版があります。

A.3.2 Will there ever be a Mac version of PuTTY?

As of 2026, I doubt that the core PuTTY team will ever finish one.

We've tried more than once. Around 2005 we attempted one in the form of a native Cocoa application, but it turned out to be very slow to redraw its window for some reason we never got to the bottom of.

In 2015, after porting the GTK front end to work with GTK 3, we began another attempt, based on making small changes to the GTK code and building it against the OS X Quartz version of GTK 3. This didn't have the speed issue, and came much closer to being finished. But unfortunately the Quartz GTK port seems to have bit-rotted: the last time I tried to build the Mac port, I couldn't even figure out how to install a GTK it would build with.

If anyone were interested in picking this up and finishing it, the TODO list in unix/main-gtk-application.c in the source code is a good place to start, and I'd be happy to provide advice and discussion.

A.3.3 Is there a version of PuTTY for mobile operating systems?

We don't have one ourselves, for either Android or iOS.

The last time we checked, there was a third-party SSH client for the iPhone and iPod Touch called pTerm, which is apparently based on PuTTY. (This is nothing to do with our similarly-named pterm, which is a standalone terminal emulator.)

We don't know of any Android SSH application based on the PuTTY code. (There are Android SSH applications based on other implementations.)

A.4 PuTTY を別のプログラムに埋め込む

A.4.1 SSH や Telnet のコードは DLL として利用できますか?

いいえ、できません。そうするには少なくない量の書き換えが必要になりますが、PuTTY プロジェクトは DLL を信頼していないため (インストールの問題を起こしやすいので) 私達の誰もその手間を掛けていません。

ほとんどのコードクリンアップの成果は一般によい事象なので、誰かが手伝いたいならば、私達は受け入れないことはないでしょう。

ウィッシュリストの項目 も参照してください:

A.4.2 どうすれば他のプログラムから PuTTY を使って SSH 接続を確立できますか?

Plink というコマンドラインの接続ツールを使うのがおそらく最も確実です。 Plink を Windows のサブのプロセスとして起動して、メインプロセスから Plink のプロセスへパイプ経由でデータを送ったり受け取ったりできるように準備します。そうすればあなたのプログラムから SSH 接続を利用できます。

A.5 Details of PuTTY's operation

A.5.1 What terminal type does PuTTY use?

By default, PuTTY has always announced its terminal type to SSH (and Telnet) servers as xterm, and tried to behave close enough to xterm itself that this works well enough.

PuTTY also supports some terminal control sequences not supported by the real xterm: notably the Linux console sequences that reconfigure the colour palette, and the title bar control sequences used by DECterm (which are different from the xterm ones; PuTTY supports both).

Since PuTTY was new, the xterm terminal type has split into many subtypes, so you may find that you benefit from upgrading to a terminal type such as xterm-256color to enable more features.

In modern versions of Linux, the terminal type database also includes a terminal type for PuTTY itself, so you could try setting the terminal type to “putty”! We didn't write that database entry, and don't know in detail what it includes or which version of PuTTY it was based on.

(We are sometimes asked why PuTTY doesn't use the “putty” terminal type as default. Part of the reason is inertia. Another is that all the world's not Linux: I still worry that some servers will be confused by that terminal type. But perhaps one day we should switch over.)

A.5.2 PuTTY はどこにデータを保存しますか?

Windows では PuTTY はほとんどのデータ (保存済みセッション、SSH ホスト鍵) をレジストリに保存します。正確な場所は

HKEY_CURRENT_USER\Software\SimonTatham\PuTTY

で、その中の Sessions が保存済みセッションで、SshHostKeys がホスト鍵です。

([Custom] ini ファイル を利用する場合は section 2.1.2 参照。)

PuTTY は SSH の暗号化で乱数データの予測不可能性を改善するために乱数シードファイルも必要とします。このファイルはデフォルトで PUTTY.RND という名前で“Application Data”ディレクトリか、いくつかの代替ディレクトリに保存されます。保存するパスを変更したい場合、レジストリの次のパスにファイルパスを設定します:

HKEY_CURRENT_USER\Software\SimonTatham\PuTTY\RandSeedFile

PuTTY はこれらのデータすべてを削除できます。Question A.8.2 を参照してください。

Unix では PuTTY はすべてのデータをデフォルトで ~/.putty ディレクトリ内に保存します。

A.5.3 なぜ小さな PuTTY アイコンがログインプロンプトの隣に出るのですか?

PuTTY 0.71 から、端末上の一部の行のテキストに小さな PuTTY アイコンが (ピクセルが許す限りは) 付くようになりました。

これは信頼性を示します。 PuTTY アイコンが行の隣に出る場合、その行のテキストは PuTTY 自身が出力したもので、サーバが生成して PuTTY に送信されたものではないことを示します。

サーバから来るテキストにはアイコンが付きません。そしてサーバが捏造できないようにしました。 (サーバが送信できる制御コードに PuTTY にアイコンを描かせるものはありません。そしてもしサーバが既にアイコンのある行にカーソルを動かしてテキストを上書きしたら、アイコンは消えます。)

これによってあなたは (例えば) PuTTY が秘密鍵のパスフレーズを尋ねた正規のプロンプトと、サーバが同じテキストを送って秘密鍵のパスフレーズをそこに入力させようとする偽のプロンプトを区別できます。

A.5.4 なぜ Plink は “Press Return to begin session”? と表示するようになったのですか?

PuTTY 0.71 より、 Plink を対話型 SSH セッションで使うと、ログインが完了したときに最後の対話型プロンプトとして “Access granted. Press Return to begin session.” と表示します。

これはセッションが開始した後でサーバが認証プロンプトを模倣しようとするのに対するもう一つの防御策です。プロンプトが出た後はすべて、サーバが生成したもので Plink 自体のものではないと判ります。そのため秘密鍵のパスワードを求められても、疑いを持って対処できます。

Plink では section A.5.3 の、アイコンを表示する防御策は使えません。

Plink は端末の中で動作しているので、Plink が書き込める (表示できる) ものはなんでも、セッションが開始した後にはサーバも書き込めます。そして単に一時停止なしで区切りのメッセージを表示することはできません。なぜならサーバはカーソルを上に動かしてそれを上書きできるからです (おそらく多少のフリッカーが出るでしょうが、簡単に見逃しえます)。誰もが思いつく堅牢な対策は一時停止を含めることです。

もしサーバがそのような悪用をしないと信頼するならば、この処理を無効にできます。また Plink が不要と確実に判断するいくつかの状況でも表示されません。詳細は section 7.2.3.5 を参照してください。

A.6 HOWTO の質問

A.6.1 どんなログイン名 / パスワードを入れればいいですか

それは私たちにする質問ではありません。

PuTTY は他のコンピュータに接続を確立する通信ツールです。ツールをメンテナンスしていますがあなたの使えそうなコンピュータの管理はしていません。ウェブブラウザを開発している人たちがそれで閲覧できるコンテンツのほとんどに関わっていないのと同じです。 この種の質問には応えられません。

接続したいコンピュータの名前が判っていてログイン名やパスワードが分からない場合、コンピュータの管理者に訊ねます。それが誰か分からない場合は次の質問で可能性のある方法を見つけてください。

A.6.2 PuTTY の端末ウィンドウにどんなコマンドを入力できますか

これもやはり私たちにする質問ではありません。 接続したコンピュータのマニュアルを読むか、管理者に尋ねます。

PuTTY は入力したコマンドを実行しません。ただの通信ツールです。他のコンピュータに接続を確立して、入力されたコマンドをそのコンピュータに送ります。そしてそのコンピュータの応答をあなたに返します。そのため使える正確なコマンドは、PuTTY によらずに接続したコンピュータと動作しているソフトウェアによります。 PuTTY 開発チームは助けになれません。

(PuTTY を電話のようなものと考えてください。誰かに電話して、相手に理解できる言語が判らないとき、それを調べるのは電話会社の仕事ではありません。連絡手段を提供していても、理解してもらうのは他の問題です。)

サーバの管理者をどうやって探せばよいか分からない場合、PuTTY の設定に入力したホスト名をどうやって見つけたかがよい出発点です。例えばメールで教えられたならばそのメールを送った人に訊いてみます。会社の IT 部門が PuTTY の保存済みセッションを用意したなら、その IT 部門がセッションで使えるコマンドについて何か教えてくれるかもしれません。 PuTTY のメンテナチームはあなたが繋ぎそうなサーバは管理していませんし、この種の質問には応えられません。

A.6.3 どうすれば PuTTY を最大化状態で起動できますか

PuTTY の設定にはその項目はありません。しかし PuTTY を起動する Windows ショートカットを作り、プロパティから実行時の大きさを“最大化”にすれば、可能です。

A.6.4 ある保存済みセッションを直接開始するWindows ショートカットはどうやって作りますか

mysession”という名前で保存した PuTTY セッションを開始するには、次のような PuTTY コマンドラインを実行する Windows ショートカットを作ります:

\path\name\to\putty.exe -load "mysession"

(注: 0.53 以前では ...\putty.exe @session という書式でした。これは古い書式で将来廃止する予定です。)

A.6.5 コマンドラインから SSH セッションを直接開始するにはどうすればいいですか

putty -ssh host.name を使います。もしくは SSH プロトコルを指定した保存済みセッションを作成し、question A.6.4 の通りにセッションを開始します。

A.6.6 PuTTY と他の Windows アプリケーションでどうすればコピー&ペーストできますか

標準では、コピー&ペーストは X Window システムと似た形で動作します。 PuTTY ウィンドウ上でマウスの左ボタンでテキストを選択します。選択すると自動的にテキストをクリップボードにコピーしますので Ctrl-Ins も Ctrl-C も押す必要はありません。実際 Ctrl-C を押すと Ctrl-C 文字を接続に対して (他の入力と同じように) 送信するので、喜ばしくない結果に終わるでしょう。クリップボードにテキストをコピーするのに唯一必要なのは、選択することだけです。

このデフォルト設定は PuTTY がまだ出たての頃からで、主なターゲットは“Unix からの移住者” – Unix のデスクトップシステムを主に使っていて、X のコピー/ペーストに慣れていて、しかし Windows を使わなければならなかった人たちです。その意図として、“xterm on Windows に一番近いもの”がありました。

コピー&ペーストはより“Windows 標準”のインターフェース、キーボードショートカットやメニューで、選択しても何も起きない方が良いならば、PuTTY の設定で柔軟に変更できます。詳細は section 4.11 を参照してください。

クリップボードの内容を貼り付けるには、マウスの右ボタンをクリックします。 3 ボタンマウスを使っていて X アプリケーションに慣れているならば、中ボタンで貼り付けるよう設定できます。ほとんどの Windows ユーザは中ボタンが無いのでデフォルトにはなっていません。

Shift-Ins で貼り付けることもできます。

A.6.7 どうすれば PuTTY のすべての機能 (公開鍵、プロキシ、暗号の選択等) を PSCP, PSFTP, Plink で使えますか

主要な機能のほとんど (例えば公開鍵やポート転送) はコマンドラインオプションから使えます。 Section 3.11.3 を参照してください。

コマンドラインからはまだ使えない機能もありますが、修正したいと思っています。それまでは、保存済みセッションを作成して、保存済みセッションの名前をコマンドラインで指定すればほぼ代用できます。 PSCP, PSFTP, Plink で使えます (ですがファイル転送プログラムでポート転送は動作しません)。

A.6.8 PSCP.EXE はどうやって使いますか。ダブルクリックするとコマンドプロンプトが開いてすぐに閉じてしまいます。

PSCP はコマンドラインアプリケーションで、GUI アプリケーションではありません。引数を指定しないで実行すると、単にヘルプメッセージを表示して終了します。

PSCP を正しく使うには、コマンドプロンプトウィンドウから実行します。詳しくは chapter 5 を参照してください。

A.6.9 どうすれば PSCP を使って名前にスペースの入ったファイルを転送できますか

通常 PSCP は SFTP プロトコルを使っています。その場合、スペースを含むファイル名はクオートで囲みます:

pscp "local file" user@host:
pscp user@host:"remote file" .

非常に古いサーバの場合など、SFTP プロトコルが使えない場合は、PSCP は伝統的な SCP プロトコルを使いますが、この場合ややこしいです。ローカル側のファイル名を指定する場合は通常通りクオートで囲みます:

pscp "local filename with spaces" user@host:
pscp user@host:myfile "local filename with spaces"

しかしリモート側のファイル名を指定する場合はバックスラッシュ (日本語環境では円記号) を使って 2 組のクオートで囲みます:

pscp user@host:"\"remote filename with spaces\"" local_filename
pscp local_filename user@host:"\"remote filename with spaces\""

なお悪いことに、リモートからローカルへのコピーではローカル側のファイル名も指定の必要があります。そうしないとリモート側から転送されたファイル名がローカル側と一致しないと PSCP がエラーを表示します (危険な -unsafe オプションを指定した場合は別です)。以下のコマンドはエラーメッセージを表示します:

c:\>pscp user@host:"\"oo er\"" .
warning: remote host tried to write to a file called 'oo er'
         when we requested a file called '"oo er"'.
警告: '"oo er"' というファイルを要求しましたが、
      リモートホストは 'oo er' というファイルに書き込もうとしました。

代わりにローカル側のファイル名も指定します:

c:\>pscp user@host:"\"oo er\"" "oo er"

A.7 Troubleshooting

A.7.1 色/Colours パネルの色をクリックしたのに端末の色が変わりません

色パネルはそうやって使うものではありません。

セッションの中で PuTTY は色パネルの色すべてを使う可能性があります。一つだけを使うからどれかを選ぶという話ではありません。 すべてを使うのです。色パネルの目的はそれらすべての色の見た目の調整です。例えばカーソルの色を変えるならば、“カーソルの色 / Cursor Colour”を選び、“変更 / Modify”ボタンを押して、表示されるダイアログから新しい色を選びます。同様に、セッションを緑で出したいならば、“標準の文字 / Default Foreground”をを選んで“変更 / Modify”ボタンを押します。 “ANSI 緑 / ANSI Green”を押してもセッションは緑にはなりません。 “ANSI 緑 / ANSI Green”はサーバが緑の文字を表示するように求めたときに PuTTY がどのような色調を使うかを調整します。

A.7.2 When I run full-colour applications, I see areas of black space where colour ought to be, or vice versa.

You almost certainly need to change the “Use background colour to erase screen” setting in the Terminal panel. If there is too much black space (the commoner situation), you should enable it, while if there is too much colour, you should disable it. (See section 4.3.5.)

A.7.3 My PuTTY sessions unexpectedly close after they are idle for a while.

Some types of firewall, and almost any router doing Network Address Translation (NAT, also known as IP masquerading), will forget about a connection through them if the connection does nothing for too long. This will cause the connection to be rudely cut off when contact is resumed.

You can try to combat this by telling PuTTY to send keepalives: packets of data which have no effect on the actual session, but which reassure the router or firewall that the network connection is still active and worth remembering about.

Keepalives don't solve everything, unfortunately; although they cause greater robustness against this sort of router, they can also cause a loss of robustness against network dropouts. See section 4.16.1 in the documentation for more discussion of this.

A.7.4 PuTTY's network connections time out too quickly when network connectivity is temporarily lost.

This is a Windows problem, not a PuTTY problem. The timeout value can't be set on per application or per session basis. To increase the TCP timeout globally, you need to tinker with the Registry.

On Windows 95, 98 or ME, the registry key you need to create or change is

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\VxD\
  MSTCP\MaxDataRetries

(it must be of type DWORD in Win95, or String in Win98/ME). (See MS Knowledge Base article 158474 for more information.)

On Windows NT, 2000, or XP, the registry key to create or change is

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\
  Parameters\TcpMaxDataRetransmissions

and it must be of type DWORD. (See MS Knowledge Base articles 120642 and 314053 for more information.)

Set the key's value to something like 10. This will cause Windows to try harder to keep connections alive instead of abandoning them.

A.7.5 バイナリファイルを cat するとコマンドラインに“PuTTYPuTTYPuTTY”と出ます

それなら、やらないでください。

これは意図した挙動です。 PuTTY が Control-E をリモートサーバから受け取ると、端末についての要求として処理され、“PuTTY”とキーボードで入力したものとして送信します。 Control-E は応答を処理できるプログラムによってのみ送信されるべきです。バイナリファイルをターミナルに出力するとたくさんの Control-E を出力することになり、このような動作を引き起こします。やらないでください。それはよくない操作です。

この影響を抑えるために、応答する文字列を空にできます (section 4.3.7 参照)。しかしバイナリファイルを端末に出力するのは他にもよくない挙動を引き起こしかねないので、わずかな改善しかできません。

訳注: それでも必要ならば cat -vless が使えるかもしれません。

A.7.6 バイナリファイルを cat するとウィンドウタイトルが変な文字列になります

それなら、やらないでください。

これは意図した挙動で、サーバの要求で PuTTY がウィンドウタイトルを変更するために必要な機能です。通常この制御シーケンスはどれが何を引き起こすかわかっているプログラムによって意味のあるウィンドウタイトルを設定するために意図的に送られるものです。バイナリファイルを端末に出力すると偶然に同じ制御シーケンスを送信してしまい、ウィンドウタイトルを予期せず変更してしまう危険があります。やらないでください。

A.7.7 PuTTY がパスワードプロンプトを表示するとキーボードが動作しなくなります

そんなことはありません。 PuTTY はあなたの入力したパスワードを表示しないだけです。そうすれば、画面を見ている人はパスワードが何なのか見えません。

Windows のログインプロンプトと違い、PuTTY はパスワードをマスクした文字で表示しません。これで画面を見ている誰かはパスワードがどれだけ長いかも判りません。パスワードの長さは有用な情報になるかもしれません。

A.7.8 いくつかのファンクションキーがサーバ側のアプリケーションで思うように動作しません

PuTTY のキーボードパネルにある関連するオプションをすべて試したならば、PuTTY のメンテナにメールして尋ねる必要があるかもしれません。

どのアプリケーション、どの OS、どのキーが動作しないかを知らせてもらっても、通常は役に立ちません。それでは問題を再現するのに私たちがそれらすべての OS やアプリケーションを用意する必要があります。

PuTTY はファンクションキーの押下に対してサーバに制御文字列を送信します。もしファンクションキーが思ったように動作しないならば、PuTTY の送信する文字列が、そのアプリケーションの期待するものでない可能性があります。そのため、私たちが実際に知る必要があるのは、アプリケーションが期待する文字列です。

これを調べる一番簡単な方法は、そのファンクションキーが動作する他の端末環境を探すことです。そしてその環境でどんな文字列をファンクションキーが送っているかを調べます。 Unix 環境で調べる手軽な方法の一つは、cat コマンドをタイプして、それからファンクションキーを押してみることです。そうすると ^[[11~ のような形の出力が出るはずです。これと同じ事を PuTTY でもやってみます。そうして、PuTTY のメンテナに、 “F1 キーを押したら ^[[11~ を送ってほしいのですが、^[OP が送られてしまいます。どうやったらできますか?”と言った風に連絡します。

ですが、PuTTY ウェブサイトの Feedback page を読んで (マニュアルの appendix B にもあります )、ガイドラインに従う必要があります。

A.7.9 0.78 以降、SSH 秘密鍵をどこで設定すればいいのかわかりません。

PuTTY 0.78 では、 SSH 公開鍵認証の .PPK ファイルを指定する、“認証のための秘密鍵ファイル / Private key file for authentication”コントロールは設定ダイアログに新しく追加された“クレデンシャル”パネルに移動しました。左のツリービューより“SSH”カテゴリを開き、“認証 / Auth”サブカテゴリを開き、そして“クレデンシャル / Credentials”をクリックします。 Section 4.24.1 にある通り、このページで On this page you'll find the “参照... / Browse...”ボタンで認証のための .PPK ファイルを選択します。

(このコントロールは 2002 年に公開鍵認証がリリースされた当時から以前までは“認証 / Auth”パネルにあり、多くのオンラインの How-to ガイドはそのままの場所で解説しています。 OpenSSH 証明書などの 0.78 で追加された機能の場所を作るために、設定コントロールは再配置されました。)

A.8 セキュリティの質問

A.8.1 PuTTY をダウンロードして公共の PC で使うのは安全ですか

その PC を信頼するかどうかによります。公共の PC を信頼しないなら、PuTTY をそこで使わないでください。他のパスワードを入力するソフトウェアも同様です。その PC がキー入力を監視しているかまたは、ダウンロードした PuTTY を改竄しているかもしれません。悪意のある PC で安全に動かせるプログラムはありませんので、そこでパスワードを入力しないでください。

PC を信頼するならば、PuTTY を実行してもおそらく大丈夫です (ですが接続したネットワークを信頼しないならば、ダウンロードした PuTTY は改竄されているかもしれません。PuTTY を USB フラッシュメモリにいれておく方がいいでしょう)。

A.8.2 PuTTY はシステムに何か残しますか・どうやってクリーンアップしますか

PuTTY は PC にレジストリエントリと乱数シードファイルを残します (Question A.5.2 参照)。 Windows 7 以降は“ジャンプリスト”機能のために、使用したセッションの情報を記憶しています。 PuTTY を公共の PC や他人の PC で使う場合、最後にこれらの情報を削除したほうがいいでしょう。 putty -cleanup コマンドを実行すると削除できます。詳しくは section 3.11.2 を参照してください。 (マルチユーザシステムでは現在のユーザの設定のみ削除します。) [Custom] ini ファイルを使っている場合、このオプションは ini ファイルのデータを削除します。

PuTTY をインストーラでインストールした場合、“プログラムと機能”にも表示されます。現在のバージョンのアンインストーラは上記のレジストリエントリやファイルを削除しません。それらを削除したいならば、アンインストール前に putty -cleanup を実行します。

A.8.3 Pageant は VirtualLock() を使って秘密鍵がディスクに書き込まれないようにできませんか

残念ながらできません。 Windows API の VirtualLock() は適切に動作しません。プロセスの動作中にプロセスメモリの一部がディスクにページアウトしないようにできますが、プロセスが長期間非アクティブなときにプロセスメモリ全体をディスクにスワップアウトしないようにはできないのです。そして Pageant は起動中の多くの時間、非アクティブです。

訳注: Windows にはページファイルを暗号化する機能があり、fsutil behavior query encryptPagingFile で設定の確認、fsutil behavior set encryptPagingFile 1 または 0 で有効無効を変更できます。変更後は再起動が必要です。

A.8.4 Microsoft Store にある PuTTY は本物ですか?

このリンクにある無料の “PuTTY” アプリケーションは、私たちによってメンテナンスされ、提供されています。最新版は、私たちのウェブサイトに公開されてから数日以内に公開されます。

ストアには他にも PuTTY が存在するようです。非常に似通ったものや、有料のものがあります。それらは別の人たちによってアップロードされており、私たちは何も保証できません。

Microsoft Store に最初に公開したバージョンは 0.76 です。 (ウェブサイトに公開してからいくらか時間が経ってから行われました。)

A.9 管理上の質問

A.9.1 putty.org があなた方のウェブサイトですか?

いいえ、違いますし、一度もそうだったことはありません。私たちはそのサイトを所有していませんし、管理できません。私たちはその内容に一切の責任を負いません。

putty.org は競合する有料 SSH クライアントを売るために私たちの無料クライアントへリンクを張った便乗サイトでした。そして 2025 年 7 月に、内容が反ワクチンプロパガンダに変わりました。私たちには次が何になるのかわかりません。

PuTTY が始まった時から、PuTTY チームによって運営されている本物の PuTTY のウェブサイトは常に https://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/ です。

私たちは putty.org を便利な URL リンクとして使うことは誰にも勧めていませんし、他の私たちの物ではないどのランディングページも同様です。他にもいくつかあり、誠実なものもありますが、誰にもそれは判りません。

2025 年 8 月に、私たちは +putty.software を取得し、公式のランディングページにしました。もし短くて簡単な URL がいいならば、これがそれで、特に将来的にはウェブサイトをここに移転する予定です。

A.9.2 putty.org が 2025 年 7 月にコンテンツを反ワクチンプロパガンダに変えたのは、サイトがハッキングされたり、改竄されたり、買収されたからですか

いいえ、そもそも putty.org は私たちの物ではありません (question A.9.1 を参照してください)。盗まれたのでも、買い取られたのでもありません。ずっとドメインを持っていた人物がコンテンツを変えることを決めました。

A.9.3 With all these landing pages and imitators, how can I be sure where the real PuTTY website is?

Every release of PuTTY embeds a URL to the web site, via the “Visit web site” button in the About box.

The real website is where PuTTY itself says it is.

If you download a cryptographically signed version of PuTTY – either a Windows binary signed with Simon Tatham's Authenticode key, or anything signed with the PuTTY team's GPG key – then you can confirm that the URL embedded in that copy is the one that the developers themselves endorse as the true web site.

As of August 2025, putty.software is a second web location owned by us, the PuTTY developers. That too is endorsed by signed copies of PuTTY, via being mentioned in this FAQ section of the help file.

If we move the web site later – as of August 2025, our plan is to move it from the chiark domain name to once the latter is generally recognised as legitimate – then we will keep a redirection of some kind at the old location, so that it continues to work. Both URLs will continue to be legitimate places to find PuTTY, whichever is currently preferred.

A.9.4 Why do the download links point to the.earth.li and not chiark? Has your website been hacked?

We haven't been hacked: links to the.earth.li are legit. The files for released versions of PuTTY are hosted on a different server from the web pages, for bandwidth reasons.

The download site the.earth.li is hosted by Mythic Beasts, and we're very grateful to them!

A.9.5 カッコイイドメイン名を登録してあげましょうか

いえ、結構です。もうできました: putty.software です。

長い間、この FAQ 項目では今のサイトで満足していると述べてきました。しかし、2025 年、putty.org がメディアの注目を浴びた結果、昨今の検索エンジンは短い完全なドメイン名の方を大きなサーバのユーザのサブディレクトリよりも好むことが明らかになりました。

そこで私たちは自分でドメインを登録しました。 2025 年 8 月時点では、 putty.software は第三者のリダイレクタと似た小さなランディングページで、第三者が運営していない点だけが異なります。これが知られてある程度信頼されるようになったら、PuTTY サイト全体を移転して、古い chiark サイトをリダイレクタにする計画です。

訳注: 過去に“putty”と検索すると非公式なミラーサイトがトップに出る“事件”が起きたことがあります。正規配布のバイナリかどうかは GPG で確認するのが安全です。

A.9.6 PuTTY ために無料のウェブホストを提供しましょうか

ありがとう、もう持っています。

A.9.7 Would you link to my web site from the PuTTY web site?

Only if the content of your web page is of definite direct interest to PuTTY users. If your content is unrelated, or only tangentially related, to PuTTY, then the link would simply be advertising for you.

This is still true even if you offer to pay us. We aren't interested in trading links for money, and we certainly aren't interested in trading links for other links. If we don't want to link to you for free, then we probably won't want to link to you at all.

If you have software based on PuTTY, or specifically designed to interoperate with PuTTY, or in some other way of genuine interest to PuTTY users, then we will probably be happy to add a link to you on our Links page. And if you're running a particularly valuable mirror of the PuTTY web site, we might be interested in linking to you from our Mirrors page.

A.9.8 PuTTY を GitHub (や他の有名 forge サイト) に移行してはどうですか

しない理由は主に信頼性です。 PuTTY はセキュリティ製品なのでコードやウェブサイトをセキュリティの欠陥を生むような不正な変更から守る必要があります。そのため Git リポジトリ、ウェブサイト、FTP サイトを、個人的に知っていて信頼しているシステム管理者の下に残しています。

大きな団体は信頼できないように私たちには見えます。なぜならそれらには内部から攻撃できる多数の従業員がいて、あるいは経営方針が変わったり買収されて、今日善良な会社が明日には悪の企業になるかもしれません。

Github は特に異常に大きな単一障害点のように見えます。私たちはインターネットに対して集中よりも分散に貢献したいと考えています。更に、GitHub ソフトウェアは自由ではありません。ソースリポジトリはいつでも書き出しできます (“git clone” で行われます) が、メタデータ (Issues, PR 等) は GitHub の形式で GitHub に保存されます。

あなたが GitHub で活動していれば、他の皆も GitHub を使うと簡単にやり取りできてあなたにとって最も便利なのは分かります。ごめんなさい。ですが魅惑的な簡便さは大企業が莫大なユーザベースを魅了して収益化したり搾取したりする方法で、私たちは必要以上にそれに参加したくありません。

A.9.9 Why can't I subscribe to the putty-bugs mailing list?

Because you're not a member of the PuTTY core development team. The putty-bugs mailing list is not a general newsgroup-like discussion forum; it's a contact address for the core developers, and an internal mailing list for us to discuss things among ourselves. If we opened it up for everybody to subscribe to, it would turn into something more like a newsgroup and we would be completely overwhelmed by the volume of traffic. It's hard enough to keep up with the list as it is.

A.9.10 If putty-bugs isn't a general-subscription mailing list, what is?

There isn't one, that we know of.

If someone else wants to set up a mailing list or other forum for PuTTY users to help each other with common problems, that would be fine with us, though the PuTTY team would almost certainly not have the time to read it.

A.9.11 PuTTY の開発に寄付するにはどうすればいいですか

原文: https://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/faq.html#faq-donations

どうか、どうか寄付しなければならないとは思わないでください。 PuTTY は完全に無料のソフトウェアで、シェアウェアではありません。私たちは PuTTY を使いたい人はお金があってもなくても誰でも使えることが重要だと考えています。そのため PuTTY ユーザが私たちにお金を支払っていないからと後ろめたい気持ちになるような事態が起こってほしくありません。もしお金を手元に残しておきたいなら、そうしてください。私たちはお金を得ようとは夢にも思っていません。

その上で、それでも本当にカンパしたいなら、それに反対はしません :-) 私たちにとって一番簡単な方法は PayPal (www.paypal.com) で <anakin@pobox.com> 宛てに送ってもらうことです。 PayPal が好きではないなら、連絡をもらえれば別の方法を用意できると思います。

少額の寄付 (数十米ドルやユーロ) は多分ビールやカレーになって、そしてボランティアチームがこの世界のために開発する刺激になります。より大きい額の場合、実際に開発を助ける何かがあれば、それに使われます (多分、新しいハードウェアや新しい Windows のライセンスに)。ですがもし何も見つからなければお金は開発者に分配します。もしあなたの寄付を何か価値のあるものに使って欲しいならば、最初に私たちに尋ねてください。これらの予定が気に入らなければ、寄付をしないでまったく問題ありません。

A.9.12 PuTTY をメディアに収録したり他のソフトウェアと一緒に配布したりする許可をもらえますか

はい。ほとんどの事はわざわざ明確に許可を求める必要はありません。ライセンスで既に許諾されています。

より詳しくは section B.9 を参照してください。

A.9.13 PuTTY のセキュリティ問題を補償する契約に署名してもらえますか

いいえ!

物理的なセキュリティ製品 (例えば錠前) の製造会社はおそらく広告されたとおりに動作せず損害が発生した場合 (貴重品を盗まれるなど) 金融債務を負う契約をするでしょう。彼らがそうできるのは、大量に販売するからで、残りの売り上げからの収入からの一部の負担で済むからであり、支払っても利益を生めるからです。金銭的債務は本質的に製品の販売と結びついています。

この文脈では PuTTY が物理的な錠前と類似していない点が二つあります。一つはソフトウェア製品は不規則変動を示さないことです。 もしも PuTTY にセキュリティホールがあったら (これは起こりますが、最大限発生を防ぎ、起こった場合はすばやく対応します (訳注: カスタム版は更新が遅れる場合があります。本家サイトで公開されるセキュリティホールの詳細を評価できない場合は古いバージョンの利用を停止してください)) 、すべての PuTTY のバイナリコピーが同じ欠陥を持ちます。そのためすべてのユーザに同時に影響する可能性が大きいです。そのためもしユーザ全員が PuTTY に対価を払ったとしても、支払い以上の補償を影響のあったユーザすべてに同時には、そもそもできません。まったく機能しません。

二番目のより重要な理由は、PuTTY のユーザはお金を支払わないことです。 PuTTY の開発チームには収入がありません。空いた時間を使って有用なソフトウェアを作ろうという人たちのボランティアの努力の結晶なのです。私たちは法人でも法的に認知された団体でもありません。単に余暇を使って何かしようという人たちの集まりです。

つまり、金銭的債務を求めることは衣食住に使う予算と同じ個人のポケットから支払うリスクを負わせることです。これは私たちが提供したいことを超えています。すでに自分の多くの空いた時間を使ってソフトウェアを無償で開発しているのに自分の金銭までも同じように使うとしたら、一体何をしているのか自問するでしょう。

フリーソフトウェアは根本的に金銭的約束の上には成り立ちません。ソフトウェアが正しく動作するという補償は、ソースコードを持っていて使う前に確認できる場合だけです。セキュリティホールがないことを確実にしたいならば、PuTTY のコードのセキュリティ監査を行うか、スキルがないならばセキュリティエンジニアを雇ってください。もしもの時の補償を得ようとするのではなく、そもそもの事態が起こらないようにしてください。

もし本当に補償が必要ならば、レビューの正確さに金銭的債務を負うセキュリティエンジニアを探してください。 (この場合、前述の“すべてが一度にダメになる問題”は起こりにくいでしょう。なぜならエンジニアは独立して機能しなくなる異なった製品をいくつもレビューしているはずだからです。) そうでなければ、保険会社がセキュリティインシデントに保険をかけてくれるか確認して、保険の要求を満たすセキュリティエンジニアにコードをレビューさせるとよいでしょう。

A.9.14 PuTTY の利用/配布を許諾する書式に署名してもらえますか

“the undersigned represents and warrants”という条項がある場合は署名しないでしょう。特に PuTTY が安全であるという保証を要求する場合です。これについては question A.9.13 を参照してください。しかし実際は何を私たちが保証するかという問題ではありません。たとえそれを私たちがすでに満たしていると確信していても、例えば第三者の著作権を侵害していないとかでも、法的または金銭的な保証の書類には署名しません。これは単に PuTTY 開発プロジェクトにその責任や法的費用を支払うに足る収入がないからです。私たちは訴訟を受ける余裕がありません。 私たちがベストを尽くしたことは保証します。それが十分でないならば、それで仕方ありません。

PuTTY のライセンス文書では、あなたがこれを作ったと見せかける場合や、誤動作した場合に訴えない限りにおいて、すでに利用と配布を行う許諾を与えています。誰にとってもそれで十分だと私たちは考えています。

この種の保証をしたくない別の理由については question A.9.16 を参照してください。

A.9.15 PuTTY を使う許諾に関する正式通知を書いてもらえますか

原理的には可能ですが、それが何の役に立つのかが明確でありません。もし PuTTY の著作権保持者の一人があなたを告訴する十分な可能性がある (私たちはしませんが!) とあなたが思っているとして、全員の署名付き通知を欲しがっても、私たちはやりたくてもできません。なぜなら権利者の多くは過去にコードを提供してくれて、その後接触のない人たちだからです。そのため可能なことは理屈上でさえ良くてコア開発者が書類に署名するくらいで、他の権利者が訴えないことは保証できません。

この種のことをしたくない他の理由については question A.9.16 を参照してください。

A.9.16 Can you sign anything for us?

Not unless there's an incredibly good reason.

We are generally unwilling to set a precedent that involves us having to enter into individual agreements with PuTTY users. We estimate that we have literally millions of users, and we absolutely would not have time to go round signing specific agreements with every one of them. So if you want us to sign something specific for you, you might usefully stop to consider whether there's anything special that distinguishes you from 999,999 other users, and therefore any reason we should be willing to sign something for you without it setting such a precedent.

If your company policy requires you to have an individual agreement with the supplier of any software you use, then your company policy is simply not well suited to using popular free software, and we urge you to consider this as a flaw in your policy.

A.9.17 何にも署名しないならば、将来 PuTTY をクローズドソースにしないという何らかの言質をもらえますか

言える、言えない、どちらでもあります。

もしすでにダウンロードした現在のバージョンについてフリー (無償かつ自由) であるという確約ならば、あなたはすでに PuTTY ライセンスという形でそれを得ています。ソフトウェアを使用し、配布し、複製する許可は、私たちが一旦許諾すると (してありますが)、単に取り消せません。

一方で、将来のバージョンの PuTTY についてクローズドソースにしないという約束は、より難しくなります。原理的にはクローズドソースの PuTTY をリリースしないという書類に署名できますが、それはオープンソースの PuTTY を将来もリリースし続けるという約束ではありません。 PuTTY の開発を停止する選択がありますし、それはクローズドソースにするよりもあなたにとって良くないでしょう。 (そして私たちは PuTTY の開発作業を続けるという約束をする書類には、無償では絶対に署名したくないです。そのような書類は雇用契約書と呼ばれ、一般には相当な額の給与と引き換えにしないと署名しません。)

私たちが PuTTY の開発を停止しようとする、または将来リリースするのバージョンすべてをクローズドソースにする場合、最後のオープンソース版のリリースを現在のライセンス (the current licence) に沿って自由に複製できます。

訳注: リリースに同梱のライセンス文書が有効です。

特に、そのリリースから独自のバージョンをフォークできます。開発の停止が起こった場合、誰かがそうすると私は自信を持って予測できますし、その種のフリーな PuTTY は開発され続けるでしょう。フリーソフトウェアではその種の先例があります。もちろん、あなた以外の誰かがやると保証はできません。あなたが自分でやる必要があるかもしれません。ですが私たちがフリーの開発を止めても、誰かの自由な開発を妨げるものは何もないと約束できます。

(最後に、私たちが PuTTY をクローズドソースにして誰かがオープンソースのフォークを作ったならば、ほとんどの人がそちらに切り替えるとも自信を持って予測できます。そのため、クローズドソースにするのはとても馬鹿げています。)

A.9.18 Can you provide us with export control information / FIPS certification for PuTTY?

Some people have asked us for an Export Control Classification Number (ECCN) for PuTTY. We don't know whether we have one, and as a team of free software developers based in the UK we don't have the time, money, or effort to deal with US bureaucracy to investigate any further. We believe that PuTTY falls under 5D002 on the US Commerce Control List, but that shouldn't be taken as definitive. If you need to know more you should seek professional legal advice. The same applies to any other country's legal requirements and restrictions.

Similarly, some people have asked us for FIPS certification of the PuTTY tools. Unless someone else is prepared to do the necessary work and pay any costs, we can't provide this.

A.9.19 As one of our existing software vendors, can you just fill in this questionnaire for us?

We periodically receive requests like this, from organisations which have apparently sent out a form letter to everyone listed in their big spreadsheet of “software vendors” requiring them all to answer some long list of questions about supported OS versions, paid support arrangements, compliance with assorted local regulations we haven't heard of, contact phone numbers, and other such administrivia. Many of the questions are obviously meaningless when applied to PuTTY (we don't provide any paid support in the first place!), most of the rest could have been answered with only a very quick look at our website, and some we are actively unwilling to answer (we are private individuals, why would we want to give out our home phone numbers to large corporations?).

We don't make a habit of responding in full to these questionnaires, because we are not a software vendor.

A software vendor is a company to which you are paying lots of money in return for some software. They know who you are, and they know you're paying them money; so they have an incentive to fill in your forms and questionnaires, to research any local regulations you cite if they don't already know about them, and generally to provide every scrap of information you might possibly need in the most convenient manner for you, because they want to keep being paid.

But we are a team of free software developers, and that means your relationship with us is nothing like that at all. If you once downloaded our software from our website, that's great and we hope you found it useful, but it doesn't mean we have the least idea who you are, or any incentive to do lots of unpaid work to support our “relationship” with you.

It's not that we are unwilling to provide information. We put as much of it as we can on our website for your convenience, and if you actually need to know some fact about PuTTY which you haven't been able to find on the website (and which is not obviously inapplicable to free software in the first place) then please do ask us, and we'll try to answer as best we can. But we put up the website and this FAQ precisely so that we don't have to keep answering the same questions over and over again, so we aren't prepared to fill in completely generic form-letter questionnaires for people who haven't done their best to find the answers here first.

If you work for an organisation which you think might be at risk of making this mistake, we urge you to reorganise your list of software suppliers so that it clearly distinguishes paid vendors who know about you from free software developers who don't have any idea who you are. Then, only send out these mass mailings to the former.

A.9.20 The sha1sums / sha256sums / etc files on your download page don't match the binaries.

People report this every so often, and usually the reason turns out to be that they've matched up the wrong checksums file with the wrong binaries.

The PuTTY download page contains more than one version of the software. There's a latest release version; there are the development snapshots; and when we're in the run-up to making a release, there are also pre-release builds of the upcoming new version. Each one has its own collection of binaries, and its own collection of checksums files to go with them.

So if you've downloaded the release version of the actual program, you need the release version of the checksums too, otherwise you will see a mismatch. Similarly, the development snapshot binaries go with the development snapshot checksums, and so on. (We've colour-coded the download page in an effort to reduce this confusion a bit.)

Another thing to watch out for: as of 0.71, executables like putty.exe come in two flavours for each platform: the standalone versions on the website, each of which contains embedded help, and the versions installed by the installer, which use a separate help file also in the installer. We provide checksums for both; the latter are indicated with “(installer version)” after the filename.

If you have double-checked all that, and you still think there's a real mismatch, then please send us a report carefully quoting everything relevant:

A.10 様々な質問

A.10.1 PuTTY は OpenSSH の移植ですか・それか OpenSSH や OpenSSL を基にしていますか

いいえ。PuTTY はほとんど一から書かれたコードで成り立っています。 2026 年時点で、PuTTY と OpenSSH は私の知る限り共通のコードjはありません。

(過去には両者が同じサードパーティコードを使っていたことがありましたが、最新版にはありません。)

A.10.2 PuTTY は人工知能 (AI) や大規模言語モデル (LLM) を含むか使うかしていますか

いいえ。 PuTTY は処理に AI や LLM を一切使っていません。 AI や LLM を実装するコードは含まれていませんし、動作するときにインターネットの AI や LLM システムに接続しません。

PuTTY は信頼でき予測でき効率的に動作するように設計されています。 2020 年代様式の AI はそれらすべて、特に“効率”において不得意です。

PuTTY は LLM の学習やその他の目的でユーザからデータを収集しませんし、PuTTY 開発者によって運営されるホストと通信もしません。

(PuTTY が何の情報を保存し通信するかの詳しい情報は appendix I を参照してください。簡単に言うと、その動作に必要な情報のみを保存し、あなたが接続するように指定したサーバとのみネットワークを通して通信します。)

もちろん、PuTTY を使ってサーバに接続した後でそのサーバは AI 関係の処理をするかもしれませんし、あなたのセッションからデータを収集するかもしれません。 PuTTY はそれについて何もできません (検知さえもできません)。もしその心配があるならば、サーバの運営者に問い合わせる必要があります。

A.10.3 “PuTTY” とはどういう意味ですか

みんなのための SSH/Telnet クライアントの名前です。それ以外の意味はそれを見た人の内にあります。 “PuTTY”は“getty”の対義語だとか、Windows を便利にするものだとか、プルトニウムテレタイプ (plutonium Teletype) の略だとか噂されてきました。そのような主張には私たちはとてもコメントできません。

A.10.4 “PuTTY”はどう発音しますか

英単語の“putty”と同じです。 /ˈpʌti/ (パティ) と発音します。


オリジナルのマニュアルや PuTTY のツールに意見がある場合は、 Feedback page を参照してください。

翻訳についてはフィードバックから送信できます。

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