TiMidity++ (Classic / Carbon)のPreferencesダイアログで設定できるオプションについての簡単な説明です。
やや古い内容も含まれるのでご注意下さい。
「オプション」は起動時のオプション(またはconfigから#extension optのパラメータ)として指定する場合の書式です。
オプション:-Et
曲の登録時及びプレイリストを開いた時に曲順をランダムに並べ替えます。
オプション:-Mauto / --pcm-file=auto
ファイル名.wavや.aiffファイル(PCMファイル)が存在する時はMIDIファイルの代わりにそちらを再生します。PCMファイルのチャンネル数・周波数が設定と一致しないと正常に再生されません。
HTTP経由の曲を再生する際に、期待できないドキュメントファイルの検索を行いません。
音色をロードする度に開閉しているsoundfontファイルを開いたままにします。ファイルの開閉処理は減りますが、読み込むデータ量の節減はありません。
オプション:-WRd=INT
MIMPIに存在したWRD実行上のバグを再現します。MoreはOnに比べて多くのバグを再現しますが、バグとして未確認のものもその対象に含まれます。
オプション:-j / --[no-]realtime-load
再生を開始したときに曲で使用されている音色データを全て読み込みます。
オプション:-U / --[no-]unload-instruments
再生を停止したときにメモリに読み込んだ音色データを解放します。
オプション:-a / --[no-]anti-alias
読み込んだ音色データのサンプリングレートが設定したレートを超える場合、表現できない周波数成分をカットします。
オプション:-RINT
音色のリリースを指定した値に変更します。
オプション:-cPATH / --config-file=PATH
追加で読み込むconfigファイルを1つ指定します。右側のポップアップメニューより.cfgファイルを選択可能です。項目選択によって入力されるファイルパスは通常相対パスですが、オプションキーを押しながらポップアップメニューを開いた場合は絶対パスで入力されます。
この設定を変更しOKを押すとOK & Reload timidity.cfgを押した場合同様、configが全てリロードされます。
timidity.cfgを読み込み直します。(Preferencesダイアログは閉じます)
オプション:-sINT / --sampling-freq=INT
再生時のサンプリングレートを指定します。
オプション:-OmM,-OmS / --output-mono,--output-stereo
モノラル・ステレオ再生を選択します。いくつかのオプションはモノラル再生時には効果がありません。
オプション:-Om8,-Om1,-Om2 / --output-8bit,--output-16bit,--output-24bit
サンプルサイズを8-bit・16-bitに切り替えます。またオプションキーを押しながらクリックすることで24-bitの設定が可能です。
オプション:-EmHEX
オプション:--module=INT
音源によってMIDIイベントに対する挙動が異なる場合のシミュレーション対象を選択します。実装が用意されていない音源についてはメニュー上では選択できません。
オプション:-pINT / --polyphony=INT
同時発音数の上限を指定します。値が少ないと全ての音が鳴らなかったり、途切れることがあります。
オプション:-AINT / --volume=INT
波形計算時の音量を指定します。大きすぎる値は音のクリッピングを起こすので注意が必要です。
オプション:-CINT / --control-ratio=INT
ADSRエンベロープ・トレモロ・ビブラート等の計算を行う単位をサンプル数で指定します。
小さい値にする程細かい計算が行われるようになりますが、再生時の負荷が増大します。
波形計算時の補間処理の方法(アルゴリズム)を選択します。
例えば元の波形を上のようなものだとして、サンプリングされたものが曲線上の点だとします。
補間処理を行わない場合は再生時の波形はこのようなイメージになります。
線形補間を選択すると点と点の間が直線で補間されるので、処理を行わない場合に比べて自然に聞こえます。
それ以外の補間法の場合は更に前後の点等も考慮して補間します。そのため線形補間に比べて負荷は大きくなります。
このような補間処理は、音色データに必要な周波数のデータが存在しない時に行われます。例えばC4のサンプルが存在する音色の場合、C5では上図の黒点部分だけでその音を再現できますが、C3の音は黒点の間も必要になるため、それらを補間処理で算出することになります。ピッチベンド・ビブラート等が掛かると必要な部分が黒点上に来ることが少なくなるため、より補間処理に依存することになります。
これらの時、より良いアルゴリズムを選ぶことで補間によるノイズ混入を低減することができます。
補間処理を行わない場合を除き、再生時にトレースウインドウのバッファ表示が12%以下になると、自動的に線形補間に切り替わります。
オプション:-Eo
同じチャンネル・音程のノートオンが連続して存在する場合に、前の音を止めずに発音させます。
オプション:-F / --[no-]fast-panning
ノートオンの状態でパンが即座に反映されるようになります。
チャンネルのパンによってディレイを掛けます。Chorusの設定がSurround Sound (s)の場合は効果がありません。
オプション:-pa / --[no-]auto-poly-reduction
演奏時に有効にするにはPreload Instrumentsをチェックする必要があります。
オプション:-pINT / --polyphony=INT
バッファ残量(トレースウインドウに表示)が5%を切るか、一定時間未満の長さになると自動的に発音数を減らします。時間の設定は標準(-1)では200msです(ダイアログには標準設定の時fair msと表示されます)。
演奏時に有効にするにはPreload Instrumentsをチェックする必要があります。
オプション:-EFdelay=CHAR
オプション:-f / --[no-]fast-decay
ADSRエンベロープを倍の速さで変化させます。再生時の負荷は軽減されます。
オプション:-mINT / --decay-time=INT
サステインの減衰について設定します。Normalは減衰せず、Skipはサステインが無効になります。
Decayはレートの最低値を指定できます。値を指定する場合は2000〜3000msが適当なようです。時間は音が最大の時を基準とするため、弱い音はより速く消えることになります。
オプション:-EFns=INT
オプション:-VNUM / --volume-curve=NUM
ベロシティ・ボリューム・エクスプレッションの曲線をグラフ上をクリックして指定します。デフォルトではGeneralの曲線が使われます。(GSでは厳密にはこれと異なる曲線、またMOD再生時には1.00相当の直線がGeneralとなります)
オプション:-A,INT / --drum-power=INT
ドラムチャンネルの音量を指定します。100%より大きな値を指定するとより大きな音で聞こえるようになります。
オプション:-TINT / --adjust-tempo=INT
テンポを変更します。意味がコマンドラインオプションとは逆なので注意して下さい(2倍にする場合は200%を指定します)。
オプション:-KINT / --adjust-key=INT
音程を変更します。
オプション:-Aa / --[no-]volume-compensation
曲のメインボリューム設定ができるだけ大きくなるように調節します。この設定によって音がクリッピングを起こす場合もあります。
オプション:-Zpure / --pure-intonation
音階に純正律を使用します。曲の調号が正しく指定されている必要があります。
オプション:-ZpureINT[m] / --pure-intonation=INT[m]
初期状態の調号を指定します。
オプション:-HINT / --force-keysig=INT
曲の調号指定を無視し、指定したものに固定します。
オプション:-Ew
コントロールチェンジのモジュレーションホイールを処理します。
オプション:-Ep
コントロールチェンジのポルタメントタイムを処理します。
オプション:-Ev
ビブラートに関係するNRPNを処理します。
オプション:-Es
オプション:-EFchorus=INT
コーラスを有効にします。ステレオ再生時のみ設定可能です。
オプション:-EFchorus=1,INT
全チャンネルのコーラスレベルを指定した値に固定します。
アタック・ディケイ・リリースタイムに関係するNRPNを処理します。
オプション:-DINT / --drum-channel=INT
選択したチャンネルをドラムチャンネルとします。初期値は10,26です。
選択したチャンネルがドラムチャンネルかどうかの状態を曲側で変更できないよう固定します。
オプション:-QINT / --mute=INT
曲を読み込む際、選択したチャンネルに対するイベントを無視します。このためチャンネルミュートの状態に関わらずそのチャンネルの音は鳴りません。
オプション:-QINTt / --temper-mute=INT
指定した音律のチャンネルを再生時に自動的にミュート・ミュート解除します。
Mac OSでの再生時におけるTiMidityの処理の優先度(WNEコールの頻度)を指定します。
実装されていません。
曲を再生する前にバッファが溜まるまで待機します。CPUのパワー不足により音が途切れる場合はチェックすると効果があるかもしれません。
但し、Spectrum表示を切り替えた際にバッファをクリアしないようになるため、スペクトルが実際に表示されるようになるまで時間がかかるようになります。